大蛇面を観察してみよう
それにしても、見事な面である。
せっかくなので我々も2人と一緒に細部を見てみることにした。
何度もご紹介しているが、これは石州和紙でできた面である。
強度を保つために何重にも貼り重ねられているが、紙だ。
したがって、やはり軽さが大きな特徴といえるだろう。
この大蛇面も大きさはかなりものだが、持ってみるとさほど重いとは感じない。
また、これも何度もご紹介したが、粘土型から外す際に、粘土型を叩き壊して外す(脱活)技法を用いるため、入り組んだ造形、凹凸の表現が可能となっている。これも和紙の面の大きな特徴である。
この完成品を見た際に、目を引かれるのが、この肌の質感であろう。
この質感がより大蛇らしさを表現しているのだ。
実際に石見神楽で使用される大蛇面同様、目が光るのもポイントだ。
パーツを組み合わせて作られているので、耳や口も動く。
角の曲線も美しい。
髪の量も多く、白のメッシュが映える。
と、細部をみていけばキリがないが、一言で言うならば、
カッコイイ
2人も非常に気に入っており、興奮してその感想を語ってくれた。
コロチ「うむ、見事だ。コレはいいものだ。」
エビス「本当に素晴らしいですね。柿田さんたちの「本気」が伝わってきますね。」
コロチ「人が本気で取り組むからこそ、人は心を動かされるのだな。」
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