原爆に関する展示in有福温泉

8月11日、お盆の休みに入ろうかという我々に

エビスから連絡が届いた。

有福温泉で展示イベントが開かれているという。

我々はお盆休み前の最後の仕事として

有福温泉を訪れた。

お盆にもかかわらず

ゆるやかな時が流れている有福温泉。

その湯町サロンの前でエビスが待っていた。

エビス「今日はこちらの展示をご紹介しようと思います。」

記者「原爆ですか・・・。ちょっと扱いにくいテーマですね。こうした繊細な話題は慎重に扱わないと・・・。」

エビス「そういうものですか。でも、原爆がどうとかではなく、今回は、被爆者の方に広島の高校生が体験を伺って描いた絵を展示しているという、『歴史を紡ぐ作業』が素晴らしいなと感じてご紹介していますので、大丈夫かと。」

記者「なるほど。『歴史を紡ぐ作業』、いいですね。」

エビス「正直、画の衝撃は強いので、こうした不特定多数の方が目にする場に公開するのは難しいなと思いますので、興味のある方は是非直接ご覧になってください。有福温泉には8月15日まで出張で展示しており、その後は広島の平和記念資料館に戻るようです。」

記者「ところで、なぜ、島根の有福温泉で原爆なのですか?」

エビス「ご存知ないですか?有福温泉には原爆療養所があったんですよ。有福温泉のお湯が湯治に良いため、被爆者の方が療養できるように施設がつくられ、多くの方に愛されていました。」

記者「そのような施設ありましたっけ?」

エビス「徐々に利用者が減少し、今はなくなってしまったので、ご存知なくても仕方ないですね。」

記者「勉強不足でした。」

エビス「数年前になくなったのですが、その際は非常に惜しまれていたんですよ。」

 

エビス「そうした経緯があり、自治会長さんが当時の想いを遺したいと、奔走され広島から絵をお借りしたんですね。」

記者「そうなんですか。」

エビス「このようにして歴史を紡ぐというのは、すごく大事なことだと思います。歴史を紡ぐというのは、そこに生きた人々の想いを未来に託すことだからです。未来の人が過去の歴史を一つの判断材料にすることができる。それを積み重ねることで、人類がよりよい選択をすることができる。そのためにも歴史は紡ぐものだと、僕は考えています。だからこそ、この展示は価値があるなと思うのです。」

記者「なるほど。いいお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。」

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