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有福温泉の楽しみ方~神楽殿~

有福温泉の楽しみ方~神楽殿~

有福温泉には神楽殿という建物があります。
今回はこの神楽殿ついてお話したいと思います。

神楽殿とは

「神楽殿」を辞書でひくと、神社において神楽を奏するための建物、舞台、といった記述がほとんどです。
有福温泉にあるものも、神社内ではありませんが、神楽を奏するための建物です。
有福温泉の神楽殿、その正式名称は『湯の町神楽殿』で、石見神楽の定期開催を行っています。入場料はかかりますが、どなたでもご見学いただけます。(石見神楽の説明はこちら

湯の町神楽殿の魅力

湯の町神楽殿の魅力はなんといっても空間の狭さにあると言えます。
決して大きな建物ではないため、収容人数は30名程度に限られますが、その分、建物全体に石見神楽の熱が伝わります。
舞台と席の間に敷居はなく、他に類を見ないほど近い距離で石見神楽を堪能することが出来ます。場所によっては、大蛇の尻尾が飛んでくるなど、非常に迫力があります。
私個人の話になりますが、最初に湯の町神楽殿で石見神楽を見たときは、想像以上の迫力に圧倒され、体中で熱を感じ、パワーをもらったように感じたことを覚えています。
それまで伝統芸能というものにあまり興味のなかった私ですが、石見神楽の魅力に気づいた瞬間でした。

湯の町神楽殿を楽しむ

このような魅力ある神楽殿では、地元有福温泉神楽団の皆様が舞っていらっしゃいます。
1度の公演で3つの演目を楽しむことが出来ます。時間の関係で、それぞれ見所を抽出して演じられています。演目としては、1つ目は色々と変わりますが、基本的に2つ目は『恵比寿』、3つ目は『大蛇』を舞います。

神楽中の台詞(口上)などは、独特なのでちょっと伝わりづらい部分もあるかもしれませんが、ご安心ください。入場の際にパンフレットをもらい、そこにあらすじなどが書いてあります。演目の合間には団長さんが演目の紹介なども行っています。

また、演目も皆様にお楽しみいただけるように配慮されています。
『恵比寿』は簡単に言ってしまえば「鯛を釣る」だけですので、物語を知らなくても動きで楽しむことが出来る演目です。
『大蛇』は石見神楽の中でも代表的な演目であり、石見神楽は知らなくても『大蛇』の物語はなんとなく知っているという方も多いのでないでしょうか。
簡単に言ってしまえば、悪さをしていた大蛇にお酒を飲ませ、酔ったところをスサノオが退治するというお話です。
もっと詳しく知りたいという方は、私たちも今後、演目ごとにご紹介したいと考えていますので、記事の完成まで少々お待ちください。

ちょっと神楽殿で神楽を見てみようかなと思っていただければ幸いです。
この他にも、各神楽社中さんごとに特徴があるなど、様々な楽しみ方があります。
有福温泉神楽団さんについては、改めて取材して皆様にご紹介できればと考えていますのでお楽しみに。