大蛇面を観察してみよう

それにしても、見事な面である。

せっかくなので我々も2人と一緒に細部を見てみることにした。

何度もご紹介しているが、これは石州和紙でできた面である。

和紙面の取材1

強度を保つために何重にも貼り重ねられているが、紙だ。

したがって、やはり軽さが大きな特徴といえるだろう。

この大蛇面も大きさはかなりものだが、持ってみるとさほど重いとは感じない。

和紙面の取材2

また、これも何度もご紹介したが、粘土型から外す際に、粘土型を叩き壊して外す(脱活)技法を用いるため、入り組んだ造形、凹凸の表現が可能となっている。これも和紙の面の大きな特徴である。

和紙面の取材3

この完成品を見た際に、目を引かれるのが、この肌の質感であろう。

この質感がより大蛇らしさを表現しているのだ。

実際に石見神楽で使用される大蛇面同様、目が光るのもポイントだ。

パーツを組み合わせて作られているので、耳や口も動く。

角の曲線も美しい。

髪の量も多く、白のメッシュが映える。

と、細部をみていけばキリがないが、一言で言うならば、

カッコイイ

 

2人も非常に気に入っており、興奮してその感想を語ってくれた。

コロチ「うむ、見事だ。コレはいいものだ。」

エビス「本当に素晴らしいですね。柿田さんたちの「本気」が伝わってきますね。」

コロチ「人が本気で取り組むからこそ、人は心を動かされるのだな。」