娘こと若女将登場
今回は、べき論6話で登場した娘について紹介したい。
娘は有福温泉の若女将である。
彼女の先祖は大蛇に食われた娘であり、当初、大蛇の末裔コロチとギクシャクした関係であった。
しかし、今となっては、改心したコロチの想いを理解し、エビスも含めた3人で有福の活性化を目指している。
有福で生まれ育ち、現在も有福で生活する彼女は、若女将という立場に起因するのかもしれないが、華やかさと芯の強さを併せ持つ、凛とした女性という印象だ。
そして、そんな人柄に惹かれ訪れる常連客も少なくないという。
彼女にも先の二人と同様の質問をしてみた。
記者「なぜこのような活動を?」
若女将「やはり生まれ育った場所ですし、小さいころから親しんだ旅館、街を守りたい、盛り上げていきたいからですね。以前は別の仕事をしていましたが、久々に戻ってみると寂しくなっていて、何とかしたいなと。」
記者「やはり地元という部分が大きいのですね。しかし、大変じゃないですか?」
若女将「そうですね。ですが、なんとかしたいと思っている地元の人も多くいますし、コロちゃん、エビスさんのような素敵な仲間にも巡り会えましたし、街を1つにしてなんとか盛り上げていきたいですね。」
記者「最後に一言いただけますか?」
若女将「はい。有福温泉はゆったりとした時の流れの中に、歴史ある優れた泉質の温泉と、伝統的な神楽、素敵な旅館があります。温泉で癒されて、神楽に元気をもらって、有福の福を感じて頂ければ幸いです。」
生まれ育った地元ということもあり、有福に対して先の2人以上に強い想いを持っているように感じられた。コロチ、エビスによると、その若女将をイメージした珈琲も作成中という。楽しみにしていただきたい。
-
前の記事
エビスという男
-
次の記事
クラウドファンディングの行方
コメントを書く