なぜ有福温泉なのか

有福温泉を元気にすると立ち上がった男、

その男に声を掛けられたもう一人の男。

この2人にはよく似た嗜好があった。

それは言わば、「弱者の兵法」「局地戦」というものだ。

戦力的に乏しい、または不利な状況でいかに大きなものに立ち向かうのか。

それが2人の好む考え方であり、シチュエーションであった。

そしてその手法が局地戦である。

他に勝てる部分を見つけ、そこで勝負するのだ。

この2人が都市部にある大規模な会社や観光地ではなく有福温泉を舞台としている理由はここにある。

もちろん、縁があり、有福温泉に出会ったこと、そして有福温泉の良さに触れたこと、そこで様々な人に出会ったことも有福温泉を選んだ理由だ。

しかし、

現状では来客も少なくなり、寂しくなっているものの、

天然かけ流し温泉や有福という名前、自分たちの感じた居心地の良い雰囲気など、有福温泉には可能性があり、

その可能性で戦ってみたい、と2人は考えた。

だからこそ、有福温泉なのだ。