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有福温泉の温泉はどんな温泉か

有福温泉の温泉はどんな温泉か

有福温泉の温泉とは

これまで、有福温泉の雰囲気が素晴らしいという話をしてきましたが、そもそも有福温泉の温泉は、その泉質だけでも特筆すべきものです。それゆえに、古くから人々に愛されてきたのでしょう。
では、有福温泉の温泉はどのようなものなのでしょうか。

 

有福温泉の温泉の湧出

有福温泉の温泉は中生代の石英閃緑岩(深成岩)の亀裂から湧出しているとされます。今から約7000万年ほど前の地層だそうです。7000万年前と言っても想像もつかないので調べてみました。すると、恐竜が滅びる少し前くらいのようです。

有福温泉の温泉は雨水が地面に染み込み、地中のマグマなどで熱せられ、地表に湧き出たものです。これには非常に長い長い時間がかかっており、現在湧出しているお湯は、約7000年~8000年前のものとされます。先ほどと同様、あまり想像できなかったので調べてみると、日本は縄文時代のころだそうです。

つまり、縄文時代に降った雨が、長い年月を経て、地中で濾過され、ミネラルなどを含みながら、恐竜がいた頃の地帯から湧出しているのです。そう考えてお湯に浸かると、ちょっとロマンを感じる気がします。

 

有福温泉の温泉の泉質

有福温泉のお湯は全国でも指折りの泉質と言われる「アルカリ性単純温泉」であると、多くの情報媒体で調べることができます。しかし、「アルカリ性単純温泉」と言われてもあまりピンと来ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、「アルカリ性単純温泉」について少し調べてみます。

日本温泉協会によると、温泉水1kg中の溶存物質量が1,000mg未満で、湧出時の泉温が25℃以上のものを単純温泉とし、その中でpH8.5以上のものを「アルカリ性単純温泉」とする基準があるそうです。

「アルカリ性単純温泉」の特徴としては、肌触りが柔らかく、癖がなく肌への刺激が少ないことであるとされ、体に優しい温泉であると言えます。また、入浴すると肌がすべすべする感触があることも特徴とされます。有名どころでは岐阜の下呂温泉も「アルカリ性単純温泉」とされます。

温泉にはいくつも種類があり、黄色いものや硫黄に匂いをイメージするかもしれませんが、有福温泉の温泉は無色透明で異味異臭がありません。30-50度で湧出しており、水などで温度調節をすることなく、湧出したそのままの温泉を楽しむことが出来ます。

 

有福温泉の温泉の効能

有福温泉の温泉は美肌の湯としても知られていますが、古くから湯治にも利用され、神経病、神経炎、リウマチ、骨および関節などの運動器障害、外傷性諸症状、不眠症、うつ病、疲労回復などに効果があるとされます。(効能については、調べるもので諸説でてきますので、今後、改めてまとめたいと思います。)

こうした効果により、温泉療養が被爆者に多大な好影響をもたらしているとされ、昭和42年に原爆被爆者有福温泉療養研究所「有福温泉荘」が開設されました。

平成25年に閉鎖され、現在では駐車場になっていますが、46年もの間、被爆者を癒し続けていました。

ちなみに、「有福温泉荘」の温泉に最後に浸かったという方がいらっしゃいますので、ちかいうちにインタビューしてみたいと思います。

 

有福温泉は温泉しかない

数年前までは、有福caféがありましたが、現在では「有福温泉には温泉しかない」とよく言われます。確かにそうかもしれません。
しかし、非常に素晴らしい温泉だけはあるのです。
加えて、少しずつではありますが、温泉以外の魅力をつくろうとしています。
私は有福温泉の今後が楽しみです。