fbpx

石見神楽とは

石見神楽とは

本日は有福温泉の湯の町神楽殿で楽しむことが出来る石見神楽について、簡単にご紹介したいと思います。石見神楽ってなんだろう?石見地方に行くんだけど、どんなものが見られるの?という方は、ちょっと参考にしてみてください。

神楽とは

「神楽」とは、平安中期に成立したとされ、「神座」が語源とされます。「神座」とは神の宿ることろ、招魂、鎮魂を行う場所を意味し、巫、巫女が人々を穢れを祓うため、神座に神々をおろし際の歌舞が神楽と呼ばれるようになったそうです。
演目は主に、古事記や日本書紀を基にしたものが多くなっています。

石見神楽とは

「石見神楽」とは、神楽の中でも特に島根県西部(石見地方)において伝統芸能として受け継がれている神楽です。
基は収穫期に自然や神への感謝をあらわす神事として神社において夜を徹して奉納されるものでしたが、現在では各地の定期上演などで、より人々に親しまれています。
一般的な神楽のイメージとは一線を画した軽快かつ激しい囃子と舞が特徴で、より演劇性、エンターテインメント性を強めた大衆的な芸能です。
現在では、石見地方各地で定期公演などがあり、広く親しまれています。

社中とは

石見神楽は、地元に深く根付いており、各地域ごとに地元の神楽団が存在します。これを社中と言い、社中ごとに特徴があります。社中には地元の普段はサラリーマンだったり、田を耕したりしている人々が、参加しています。もしかしたら、お昼に買い物をしたお店の定員さんが舞っていたり、夕方にすれ違ったおじさんが舞っていたりするかもしれませんよ。
それぞれの社中にそれぞれの歴史があり、文化が育っています。したがって、一言に石見神楽と言っても、社中ごとに特徴が異なります。
石見の人は自分にあった特徴の社中を見つけ、私はどこどこの社中が好きだなどと話す人もいらっしゃいます。
有福温泉の社中の特徴については改めて取材をしてお伝えしたいと考えていますので、取材の記事を楽しみにしてください。

石見神楽の道具

石見神楽に用いられる道具も少しご紹介したいと思います。

衣装

まずは絢爛豪華な衣装です。石見神楽ではお値段でいうと何百万という単位の衣装を見ることが出来ます。また衣装は各社中ごとに異なり、様々な衣装を楽しむことが出来ます。
演目によっては、この衣装の早替わりなども楽しむことができます。私も早変わりの演目を見た際は、思わず「オー」と声を出してしまいました。圧巻です。

お面

次にお面です。
演目にもよりますが、大蛇、恵比寿などはお面を被って神楽を舞います。石見神楽は軽快で激しい舞が特徴なため、お面も軽量化したものが使われています。この軽量化が特徴的で、石州和紙でお面を作っているのです。和紙なので軽くできつつ、丈夫な石州和紙を重ねることで充分な強度も保っています。
お面については、先日、柿田面工房さんの取材を行っておりますので、そちらをご参照ください。

柿田勝郎面工房さん取材記事はこちらから

ここまで、簡単に石見神楽についてお話してきました。それぞれの項目については、今後の記事でより深く掘り下げていきたいと思います。お楽しみに。